きのみちブログ
テロワールとガストロノミー
テロワール、 ガストロノミー
最近気になる横文字ワードです。
実は他にもありますが、
すぐ忘れてしまいなかなか思い出せないのが
「バーニャカウダ」
なかなか思い出せない割に日々の生活にあまり関係がないので
それはそんなに気になっていません(笑)
最近コンビニでも見かける「ビシソワーズ」も
同様ですね。
「カトラリー」はちょっと気になる。
「リテラシー」は使おうと思ったときには
思い出せないワードかな(笑笑)
・・・さて、この2語について。
皆さんご存じかとは思いますが、
さて。
なぜこの2つの言葉が気になるのか?
それは 「地域の気候風土・地域の文化」が関係しているところ が
天竜材を使った住まいづくりに共通しているから にほかなりません。
「天竜材で健康と幸せを守り育む」
という三立木材のミッションがあります。
地域の産品と地域の文化を意識して、それを大切に思うことが
すごく共通していて、テロワール/ガストロノミーの
概念に非常に共感してしまいます。
国を超えてこのような感性を持ち合わせるのは
人として基本的に大切だからなのかもしれませんが
これが「食」でなくて「木材」になった時に
ここをこだわっていただける方がどれだけいるのか?
また、この重要性はどの程度のものなのか?
気になりますね。
「衣食住」という人間の基本的で、日々の生活に必要な分野で
「食」にこだわる方、「衣」にこだわる方に比べ、
「住」にこだわる方はちょっと少ないのかな?
もちろん、こだわりポイントは多様化していて
いろんな着眼点があるので難しいですけど
それでも食べ物や着るものは直接体に影響があるので
比較的わかりやすいのかな。
私は実は住まいも直接体に影響があると思うんですけどね。
「衣食住」はいずれもそれぞれ学問になるくらいの
広く深い分野ですので簡単ではありませんが
ひとつその中でテロワールのような地域の特性を感じる文化と
ガストロノミーのようにその地域の素材にこだわるというのが
生き方の中での豊かさであり、地域を大切にする文化
であるということを思ったりします。
私は、 材木を売るだけが材木屋ではない と
ちょっと思っているところがあるので
建築を通して天竜材の良さを伝えたい
天竜材を使う住まいづくりの良さを伝えたい
という思いを持ちながら日々仕事をさせて
頂いております。
建築業界は今大変厳しい状況に置かれています。
新築住宅の着工の激減です。
いろんな理由があると思いますが、私はやはり少子化が進むなかで
住宅がすでに余っている状況が大きいと思います。
既に住宅が余っているのに新たに供給を続けるのは
おかしな状況にも感じます。
そんな中で天竜材の活用に於いて明るい要素がなく
木材の需要が落ち込むのであれば、何か違う方向性も
あっていいのかなと思います。
既に世の中にはいわゆる「モノ」がいきわたっていて
老朽化していたり、使われなくなっているところも多いことから
「壊す」のか「活用する」のかを問われている
タイミングかなと思います。
スクラップ&ビルドかリノベーションかと思いますが、出来れば
スクラップ&ビルド < リノベーション
がSDGsですかね。
「Re…」という頭文字がつく言葉がこれから先も重要度を増してくる中
弊社は「Renovation」に舵を切っていけたらいいのかなと思っています。
そして、
リノベーションも天竜材を意識し活用するスタイル
は崩さずに行きたいなと思っています。
ガストロノミーに言われる地域性を楽しむ文化と
テロワールに言われるサステナブルな生産活動へ導く概念を
天竜材を活用する建築にも引用しながら事業を続けていけたら
いいなと感じる今日この頃です。