きのみちブログ

三立木材マスコットキャラクターのイラスト

エシカルって昔からあったと思う

先日、朝のNHKでエシカル就活という言葉を耳にしました。

「エシカル就活」・・・。すごい意識の就活だ。

就活をあまり真剣にやらなかった私でさえ、いや、

そんな私だからすごいと思うのかしら。

 

出典:朝日新聞SDGs ACTION!ホームページより

 

 

少し前、「企業のミッションで会社を選ぶ!」という方のお話を

聞いた時は衝撃的で、そういう会社選びってあるんだなー

ということを経験していたのですが・・。

それでも・・・・。エシカルな就活・・。

意識高いですね。すごいなぁ。

 

私の中で、エシカルという言葉で思い浮かぶのが真っ先に

春野町の「うの茶園」さん

うの茶園 ホームページ

ご自宅の建築をお手伝いさせていただいたお茶農家さんです。

無農薬のお茶を製造販売されています。

 

宇野さんたちご家族は、「地球に負担をかけない生き方をしたい」と

おっしゃっていました。

衝撃的でした。

考えたこともなかったことで、それ以来私の中ではその宇野さんたちの理念

が最高に意識の高い考えだと思っています。

宇野さんのレベルには遠く及びませんが、自分なりにできることはして

いきたいと影響を受けました。

 

 

あと、森林ツアーでお世話になった  春野町のまろやさん

日本家屋を愉しむ まろや

まろやさんは東京からのIターン。

古民家を再利用し、移住生活をされる中で、本来人間があるべき姿での

生活を送りたいと、※プリミティブに生きたいとおっしゃっていました。

(※プリミティブ:「原始的なもの」「原型」「根源的な」)

 

↑ 第1回 森林ツアーの様子(2024年2月@まろや)

 

 

阿多古の鈴木将之さんは300年続く林業家の現在12代目の当主。

広大な森を管理しながら100年先の仕事を今しているとおっしゃっていました。

FSCの認証を受けるずーっと前から環境にやさしい持続可能な森林経営を

されていました。

 

↑ 第2回 森林ツアーの様子(2024年4月@天竜区東藤平 画像左:鈴木将之さん)

 

 

そう。エシカルって

もともと日本にはあったんですよね。

 

なぜ今エシカルなんだろうと調べてみました。

 

2015年に消費者庁が

「人や社会・環境 に配慮した消費行動 : 倫理的消費(エシカル消費)」

の普及に向けた調査研究会を発足したのがエシカルという考え方が

日本に広がり始めたきっかけだそうで、

エシカル(ethical)とは倫理的・道徳的という意味の英語のようです。

 

 

「何かの犠牲の上に豊かさが成り立ってはいけない」

という考え方のもと

「よい行い」をすることを積極的に選ぼうとする行動を

形容するようになったようです。

学校で習う「倫理」の教科書にはethicsって書いてますね。

そう言えば。

 

このエシカル消費の考えが広がる中で

消費者からエシカルな消費をしたいニーズが生まれ

ビジネス側も「エシカルな事業展開」を重視する流れが加速しました。

 

・ごみを減らし、簡易包装にしよう。リサイクルしよう。

・食品ロスを減らそう。

 

が身近な所でしょうか。

 

いわゆる体にいいものを選ぶように

環境にいいものを選ぶ人、選びたい人が増えたんですね。

 

いわゆる「よりよい行い」がエシカルと表現できるみたいです。

 

この「よりよい行い」に取り組める

社会の抱える課題・問題の解消に貢献できる

そんなビジネスフィールドであることを就職活動の軸に

就活するスタイルをエシカル就活というようです。

なんと!名付けたのは大学生の方。すごい大学生がいたもんだ。

 

給料がいい。休みが多い。(これはもはや大前提なんでしょうけど・・。)

ではなくて、

社会貢献度が高い。というのが会社選びのポイントなのです。

 

 

幼いころから様々な社会問題について身近に学ぶ機会を

多く共有している今の就活世代。

社会問題の解決 = 自分のやりたいこと

であっても何ら不思議ではありません。

 

そしてこれが一部の意識の高い人たちではなく

広く一般的な考え方に代わってきたことを知らなければいけないのは

私たちベテラン世代でしょうか。

 

エシカル消費と同様、エシカル就活を希望する今の世代に対して

企業も勿論そこに向かった事業展開を進めていると思うのですが

いまや、弊社のような小さな会社でも理念経営を目指し

社会性を重視したミッション・ビジョンを明確にしています。

そしてそれを外部に発信しています。

 

最近、仲間になってくれた社員も

これから仲間になってみようかという未来の社員も

この発信している情報を見てきてくれています。

 

企業がMVVを明確にして社内共有を進め、SDGsに取り組む。

そしてそれを発信していく中で、実は内部のベテラン勢が

全然これを理解していないということが

よくある話になっているみたいですね。

 

私もベテランの仲間ですが、今までの経験やプライドが邪魔をして

変化についていけないのがベテランって生き物なのかもしれません・・・

 

ただ、このギャップが離職の原因になるともいわれていますので

離職を減らすためにも、この辺の社内共有は重要です。

もちろん離職を減らすためにやるものではありませんが

やはり言行一致していないのはかっこ悪いですからね。

かっこ悪いとモテないということです。

 

ちなみに離職の原因のランキング上位に

「上司・経営者の仕事の仕方が気にいらない」が来ています。

言っていることとやっていることが違うと

がっかりさせてしまうのでしょうね。

ここに嘘が無いようにしていくのはとても大切です。

 

以前も書きましたが

 

言っていること  やっていること  やりたいこと

 

この3つが一致してくると大変すばらしく

そして会社全体にこれがいきわたると強い会社になります。

 

企業は人でできていますから、社員一人一人の言行が同じ方向に

向いた時がその時ですね。

 

現在、弊社にも次世代のメンバーが集まりつつあります。

次の世代に向け私たちはより一層

 

世の為  人の為  地域の為に

 

お役立ちできる企業になっていきたいと思います。