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やまのこと
【開催レポート】森林ツアー#03:天竜材の伐採&製材工場見学ツアー
先日(11月16日)、第3回目の森林ツアーを開催させていただきました。
「地元でも知らない天竜材の産地と現状を知りたい」との理由で
ご夫婦にてご参加くださいました。
今回ツアーの企画・運営をしてくださった株式会社フジイチの
社員さんが、伐採現場へ向かう道中も天竜の森林の木々について
色々とご案内してくださいました。
天竜材として住宅建築に主に使われている
桧(ひのき)や杉(すぎ)も各々特長があり、
桧 ・・・ 乾燥したところ、陽の光に向かって葉が広がる
杉 ・・・ 谷沿いの湿ったところ、葉はトゲトゲ
こんな違いがあることを知りました。
⇧こちらは神様捧げる木
⇧こちらは伐採しない木
そのまま栄養として土に返すそうです。
黄色のヒモが巻いてある木が桧で、奥が杉の木。
桧の方が皮が剝がれやすく、甘いので鹿や熊が食べるのだそう。
土の上に木の皮のベットのようなものがあると熊の生息地の
可能性があるそうです。
今回伐採する木は、樹齢70年程の桧の木
この辺りの山林には、およそ70年前に地元の小学生が
植えた木が40ヘクタール程あるのだとか。
神亊を行ってから伐採していきます。
工場で製材するときに邪魔な枝を切っていき、
太いところと細いところとに分けて丸太にしていきます。
製材所に運ばれた丸太は、
選別され ⇨ 皮剥き ⇨ 製材 ⇨ 乾燥 ⇨仕上げ ⇨出荷されていくそうです。
⇧製材の様子
⇧仕上げ加工
⇧伐採の瞬間
私たちの生活において欠かせない木材。
浜松・天竜の山林には先人達が未来を見据え
植樹し大切に育ててきてくれた木々が豊富にあり
その山々自体も私たち現代人の生活を守ってくれております。
そんな先人達が残してくれた宝の山や自然の恩恵を
然るべき形で活かしていき、後世の世に継承していけるよう
考えていかなければと思っております。
この森林ツアーを通して一人でも多くの方が天竜材について
知っていただくきっかけになれればと願い来年も引き続き企画を
してまいりたいと思っております。